学名:Enchodus libicum(エンコドゥス)
中生代白亜紀から新生代暁新世まで生息した硬骨魚(4500-7000万年前)
産地:Khouribga, Morocco
Khouribgaは人口20万人足らずのモロッコの都市。
モロッコ最大のリン鉱石の鉱山があり、大規模に採掘しています。この地のリンは古代の動植物に 含まれていた燐酸が地中に埋まって鉱石となったもので、肥料の原料として大変重要なものです。
また、リン以外に、古代の動物の歯や骨が多産することで特に 有名です。各種のサメや魚類、モササウルスなどの骨や歯など50種類くらいの歯の化石が報告されているとのことです。
時代も中生代白亜紀から新生代暁新世 に渡り幅広い化石が見つかっています。今回の硬骨魚の歯の化石もその一つで、学名はEnchodus libicumで、中生代白亜紀から新生代暁新世(4,800万から7,000万年前)に生息した魚と報告されています。現在は絶滅しています。
Enchodus種のサイズは小から中程度でした。この属の最も注目すべき属性の1つは、上顎と下顎の前部と口蓋骨にある大きな「牙」です。これらの牙は、長く滑らかな体と大きな目とともに、Enchodusが捕食種であったことを示唆しています。