アベンチュリンの事を、「インドヒスイ」と呼ぶけど、翡翠なの?
これは、フォールスネームというものです。
Falseは「誤った」、「偽った」という意味で、フォールスネームは、そのモノの本来の価値をあげる為に使われたりしています。
石の場合のそれは、騙すつもりではありません。

例えば、新たな産地で採れた水晶がどれも綺麗だったとしましょう。
すると、『この産地の水晶の輝きは綺麗すぎる!まるでダイヤモンドのようだ!』と表現されたものが→【○○ダイヤモンド(実際には水晶)』という過大評価された名で流通するというものです。
テレビのレポートで、食べ物を食べ物で例える事に近いです。
「美味しい!このA(今食べてる食品名)!食感から味までまるで(Aに勝る食品名)みたい!」
という感じです。
食べ物に限らず、同じジャンルのものを同じジャンルで例えれば、過大、過小のどちらであっても、実際のものではないのでフォールスネームとなります。
フォールスネーム → 実際の石の種類
- マタラ・ダイヤモンド → 無色ジルコン
- セイロン・ダイヤモンド → 無色ジルコン
- スラブ・ダイヤモンド → 無色トパーズ
- アフリカ・ダイヤモンド → 無色トパーズ
- シベリア・ダイヤモンド → 無色トルマリン
- アラスカ・ダイヤモンド → 無色クォーツ
- チタニア・ダイヤモンド → 合成ルチル
- フランス・ダイヤモンド → 無色ガラス
- スピネル・ルビー → 赤色スピネル
- バラス・ルビー → 赤色スピネル
- アラバシディ・ルビー → 赤色スピネル
- ブラジリアン・ルビー → 赤色トパーズ
- シベリア・ルビー → 赤色トルマリン
- ガーネット・ルビー → 赤色ガーネット
- アメリカン・ルビー → パイロープガーネット
- アリゾナ・ルビー → アリゾナ産パイロープガーネット
- ケープ・ルビー → 南アフリカ産パイロープガーネット
- フォールス・サファイア → 青色フローライト
- ウラル・サファイア → 青色トルマリン
- ブラジル・サファイア → 青色トパーズ
- スピネル・サファイア → 青色スピネル
- サファイア・クォーツ → 青色クォーツ
- ウォーター・サファイア → アイオライト 白色トパーズ
- セイロン・ペリドット → 黄緑トルマリン
- オリエンタル・ペリドット → 淡黄緑色クリソベリル
- オリエンタル・アクアマリン → 淡緑コランダム
- アクアマリン・トパーズ → 淡青色トパーズ
- ブラジリアン・アクアマリン → 淡青色トパーズ
- トパーズ・キャッツアイ → 黄色コランダム・キャッツアイ
- トパーズ・クォーツ → シトリン
- オレンジ・トパーズ → シトリン
- スペイン・トパーズ → シトリン
- アフリカ・ヒスイ → グロッシュラーガーネット
- オーストラリア・ヒスイ → クリソプレーズ
- 台湾ヒスイ → ネフライト
- シベリア・ヒスイ → ネフライト
- ニュージーランド・ヒスイ → ネフライト
- カナダ・ヒスイ → ネフライト
- カリフォルニア・ヒスイ → アイドクレーズ
- インド・ヒスイ → アベンチュリン・クォーツ
- スチリア・ヒスイ → スードファイト
- スイス・ヒスイ → グリーン・ジャスパー
- コロラド・ヒスイ → アマゾナイト
- ホワイト・ヒスイ → 密状のホワイトガーネット
- アメリカ・エメラルド → 緑色スポジューメン
- ブラジル・エメラルド → 緑色トルマリン
- イブニング・エメラルド → ペリドット
- ホワイト・エメラルド → 無色またはピンクのセシウム・ベリル
- ウラル・エメラルド → デマントイド・ガーネット
- バスタード・エメラルド → ペリドット
- アフリカ・エメラルド → 緑色フローライト
- ターキー・ストーン → トルコ石(ターコイズ)
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