グラファイト(石墨)の記事でも書きましたが、この石もどこにでもあるようなのに中々手に入らない物の一つ。
たいへん柔らかい石で、モースの硬度では「硬度1」の基準石として最初に出てきます。
手で触るとすべすべした感触が得られるので、英語でSoap Stone(石鹸石)とも呼ばれたりします。
黒板やセメントの上に文字を書いたり線を引いたりするチョークの代わりに使われたり、
他にも
- ベビーパウダー
- 化粧品や医薬品の素材
- 菓子や麺類などの増量剤(最近は原料の表示が義務付けられているのであまり使われていないと思われる)
- 上質紙の製造
などにも使われています。
彫刻刀やナイフで削ることも出来るので、彫刻の素材としても利用できます。
昔は文房具屋さんで普通に売られていたそうですが、今は見かけませんね。
当時の人にとっては昔懐かしい石。
愛媛県地方では「オンニャク」とか「ロウセキ」と呼ばれていました。